座談会はいよいよ最終回。

地方のLFJやテーマ性についてなど、話はどんどん膨らみます。

私たちなりに、これからのLFJがこうだったらなと考えてみました。

 

内田:でも私、授業でLFJのこと聞かなかったら知らなかった。

堀野:私も。

久保田:LFJって名前は知らなかったけど、GWに東京国際フォーラムでクラシック音楽のイベントをやっているらしいってことは聞いていた。でも、中高は部活漬けだったから行けなかったんだよね。

小森:大体さ、音楽系の部活の子ってGWは部活だよね。

内田:コンクールとかに向けてね。

小森:LFJって結構小さい子とかもいっぱいいるじゃん。でも中高生くらいって全然いないよね。

内田:確かに。

堀野:その辺の世代ってクラシックとかよりもロックとかで、「え?クラシック?」って感じかも。

久保田小森内田:思春期(笑)。

堀野:だから、あんま行かないのかもしれない。

久保田:ナントは平日にもLFJをやっていて。むしろ平日は小学生くらいの子が学校単位で来ていていっぱいいた。だから、GWだけじゃなくて平日にもやれば、中学生とかも芸術鑑賞会的にみんなで行きましょうとかできるのかも。

小森:でも朝から晩までやっていれば、どこかしらの時間で来れそうだけどね。

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堀野:友達から九州の鳥栖でもLFJをやっていたことを聞いていて。友達は今はやっていないことをとても残念がっているんですけど、鳥栖では地元の中学生とかが出ていたって言っていて。その子も出てたみたいで。

小森:そうなんだ。

堀野:地元の人も出てて地元密着型だから、鳥栖ではLFJはよく知られていたみたい。

久保田:プレフェスをやっていた狛江市でも、地元の吹奏楽団が演奏していて。そうやって身近な人が演奏するって言えば、聴きに行きたいかも。

小森:おじいちゃんおばあちゃんとかも、孫の晴れ舞台を見に来たりとかしそう。

堀野:中学生とかは丸の内のLFJでは出ないけど、地方は中学生も演奏するし、町をあげてって感じみたい。

久保田:「子どもたちの音楽アトリエ」は小学生以下向けだから、中学生とか高校生とか向けのワークショップとかあればいいのになって思う。

内田堀野:思春期!

小森:思春期ゾーン取り込みたいね。

 

久保田:次回はテーマが「ダンス」だから、クラシックとは無縁の人も来てくれるかな。

堀野:クラシックとダンスってどんなんだろう。

久保田:バレエとかかな。

堀野:あー、「くるみ割り人形」とか。

小森:テーマ、楽しいよね。みんなは作曲家だったときと、どっちが好き?

堀野:私は作曲家のときは知らないんですけど、クラシック好きな知り合いは昔の作曲家のときの方がよかったって言っていて。でも私は、「ナチュール」とかのテーマがある方がいいかな。作曲家を限定しないで、さまざまな自然にまつわる曲を聴けるので。

小森:イメージしやすいもんね。

内田:LFJに来ているお客さんってクラシックがすごく好きなお客さんもいれば、クラシックコンサートに行きたいけど一歩踏み出せないっていうお客さんもいて。例えば、壁を感じるからとか、子供が小さいからとか、抵抗感を感じているお客さんもLFJならクラシックを聴くきっかけになる。どちらの人も一緒に楽しめるイベントだと思うので、そうなったときにはテーマの方がいいのかなって。

久保田:私は正直、テーマによるかなって思う。今回の「ナチュール」ってすごくわかりやすくて、曲名が自然に関係するものだったり、野音でやったり、演出もそう。自然って言うと、緑が思い浮かんだり、川が思い浮かんだりって、みんなが共通のイメージがあるからすごくいいなって。去年の「パシオン」ってテーマもすごく惹かれるけど、ちょっとわかりにくいっていうか。「パシオンの曲はこれです!」っていっぱい公演があったけど、「これがパシオンなのか?」って腑に落ちないこともあった。ビジュアル面も今回はいろんな装飾もあって「全体がナチュール!」って感じだったけど、前回は全然なかったから、テーマによってはテーマ性の方がとっつきやすいし面白いかなと。

小森:私も授業で記者会見に行かなかったらわからなかった。

久保田:でも、作曲家の年は、その作曲家を近くに感じられたかも。そっちはそっちでいいっていうか。作曲家って言うと、音楽室の後ろに額縁に入って飾られたモーツァルトとか、ベートーヴェンっていう格式高い感じのかしこまったイメージが強くて、私たちとは違う世界の人って感じだったけど、作曲家のテーマビジュアルも可愛かったし。ほかの演奏会で同じ作曲家の曲をいくつも聴くっていうのに行ったことがあって、そのときに自分の中でその作曲家が見えてくるっていうのは面白いなって。額縁の中にいた作曲家ではない。

内田:イメージが広がるってことか。それはそれで面白いかも。

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内田:来年の「ダンス」はどうだろう。

久保田:タンゴとか、フラメンコとか、民族舞踊もあるかな。

小森:そうだね。でもさ、クラシック以外の音楽もあって、クラシックの音楽祭って言えるのかな。

内田:新しい形のクラシック音楽祭的な?

堀野:クラシックメインの、クラシックが多い音楽祭??

久保田:ただのクラシックじゃないクラシック音楽祭とかかな。

内田:一味違うクラシックコンサート。

堀野:ニュータイプのクラシック。

内田:なんか怪しい。

みんな:(笑)

 

内田:今回はスタッフとしてLFJに関わりましたけど、もしそうじゃなかったら誰と聴きに来たいですか?

小森:初めていくんだったら友達と行きたいけど、LFJをよく知っている今としては一人で行きたい。その方が好きなようにできるし。

久保田:初めてのLFJもお母さんと行ったし、こういう縁がなくても私はお母さんと行くと思う。こういうイベントがあるらしいっていうのも、お母さんが言っていたから。

堀野:私も去年母親と来ていて。母親が結構クラシックが好きで。でも友達とも行ってみたいきがします。クラシックとかあんまり行ったことない子も結構イメージが変わると思うので、そういう友達と行ってみたいです。

小森:でも、友達より家族の方が融通は利くかもしれない。

内田:わがまま言えますしね。逆に私の両親はクラシックとかに縁がないんですけど、クラシックには縁のない人と行って発見もあるし、その方が面白いかも。

小森:クラシック知らなくても楽しめるよね。

堀野:屋台とかもあるし。

 

久保田:じゃあ20年後もLFJやっていたら誰と行きたい?

小森:私、子供連れて行きたい!というか、子供いくつかな。けど、子供いくつでも連れて行きたい!!

堀野:私も家族で行きたい。みんなで楽しめるし。

久保田:家族と何する?

小森:「0歳からのコンサート」聴きたい。

内田:自分が子供の頃は田舎に住んでいて、まずクラシックコンサートを聴くとかいう世界と縁がなかったので、子供のワークショップのお手伝いをして子供がうらやましいなと思って。私もやりたかった。だから、もし子供がいたとしたら、そういう経験をさせてあげたい。公演を観るのとそういうワークショップにも参加して、音を出すって楽しいな、みんなで音をあわせるのって楽しいなって、そういう小さな体験をさせてあげたい。

小森:実際結婚できてるのかなとか、あるけどね。

みんな:(笑)

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(c)teamMiura

 

2月のフランス・ナントのLFJから3か月間、LFJに関わってきて最も大きく心に残っているものは、純粋な音楽への感動です。

もしかしたら音楽はなくても生きていけるのかもしれない。

でも、鳥肌がたつほどの熱い気持ちや、美しさに身体を委ねたときの何とも言えない気持ちは、今回のLFJを体感しなかったら知らないままだったと思います。

そして、最後に友達と話し合ったように、感動を分かち合ったり、これからのことを想像したりして、また新しい何かが生まれる気がしました。

20年後の私は何をしているのでしょう。

未来はまだわかりませんが、きっとまた突拍子もなくどこかへ行って、音楽を楽しんでいるんだろうなと思います。

今まで「20歳のLFJレポート」をお読みいただき、ありがとうございました。

またどこかで皆さんと一緒に感動に出会える日が来ますように。