笑顔はじける、トリオ・ショーソン

シューベルトの室内楽曲の中で特にロマンチックであり、そして情熱的な曲といったら、これが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。ピアノ三重奏曲第1番、今回は2001年結成の新進気鋭のトリオ、トリオ・ショーソンでの演奏です。

テクニック的にも難しいだけではなく、シンプルなだけに単調になりがちな、とても難易度の高い作品ですが、それを全く感じさせない高水準な演奏でした。彼らの演奏は「動」のエネルギーに満ち溢れていて、力強く、とても熱っぽい。対して同時演奏された「ノットゥルノ」では、優しく、しっとりとしたシューベルトの「静」の部分を聴かせ、これは素晴らしいコンサートを聴いたなあという充実感。大満足です。

en_20080503_21.jpg終演後楽屋で寛いでいるところに、写真を撮らせてほしいとお願いしたら、ヴァイオリンのフィリップ・タレク氏はわざわざ本番服に着替え直して下さいました。こんなところの心遣いからも、彼らの温かな人柄が伝わって来ます。
「日本に来るのは初めて。ご飯がとっても美味しいのが大好きだよ!」と満面の笑顔。今回金沢を含め、合計8回のコンサートを持つ彼ら、大変というよりも演奏する事が楽しくて仕方がないといった様子でした。素晴らしい演奏家魂!

Tokyo International Forum 東京国際フォーラム