昨年のラ・フォル・ジュルネのステージでは、お得意のバルトークを演奏したデジュー・ラーンキさんが、今年はシューベルトのプログラムで出演。
満席となったホールは静まり返り、みなさんはラーンキさんの素晴らしい演奏を食い入るように聴いていらっしゃいました。
演奏後バックステージへ行くと、某雑誌のインタヴューがあるということだったので、同席させていただくことに。インタヴュアーの質問のひとつひとつに、的確に、そして真摯に笑顔で答えている姿は、本当に素敵でした。
彼にとって、シューベルトという作曲家はどんな人なのか、という質問にはこう答えていらっしゃいました。
「(バルトークとシューベルト)どちらも、小さなころから演奏している大好きな作曲家なんだ。自分の人生の一部とも言える。バルトークはハンガリーの最高の作曲家なのでとくに好きで、演奏していてこの曲は自分のものだと感じることができるんだ。でも、それと同じことがシューベルトでも感じるよ」
インタヴュー終了後、写真を撮らせてほしいとお願いしたら、快諾してくださいました。鏡の前でおちゃめに髪を直すしぐさは、ステージでみるラーンキさんとは全然イメージが違って、ますますファンになってしまいました。