「熱狂の日」音楽祭2008

来年のテーマは「バッハとヨーロッパ」!

 最終日の本日14:30より記者発表が行われました。現時点での来場者数は63万4千人(丸の内・周辺エリアのイベントを除く)、チケット販売数は221公演で18万枚!
 さて、みなさまお待ちかね、ルネ・マルタン氏より来年のテーマの発表です!

506_nextyear.jpg ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2009のテーマは「バッハとヨーロッパ」。これまで来場者アンケートで「取り上げてほしい作曲家」ナンバーワンだったバッハが、ついにラ・フォル・ジュルネに登場します!
 でも単にバッハの作品をずらっと並べるだけではありません。バッハの作品はもちろんたくさん登場するとして、それにプラスしてさまざまなテーマ性が盛り込まれています。記者発表で挙げられた点を以下に。

1. バッハが影響を受けた作曲家、交流のあった作曲家たち。

 ヴィヴァルディ、マルチェッロ、ブクステフーデ、テレマン、クープラン、ラモーなど各国のバロック期の作曲家たちが登場します。

2. 19世紀から20世紀におけるバッハの編曲作品。

 リストやブゾーニ、さらにはストコフスキも。多彩なバッハ・トランスクリプションを楽しめそうです。

3. バッハの息子たち

 カール・フィリップ・エマヌエル、ヴィルヘルム・フリーデマン、ヨハン・クリスティアン......。バッハは大バッハのみにあらず。

4. 3人の作曲家への新作委嘱

 今年のシューベルトに続いて、新作の委嘱が行われます。作曲家はだれになるんでしょうね~。

5. 古楽器オーケストラとモダン・オケ

 同じ演目をピリオド・スタイルとモダンなスタイルの両方で聴き比べるのもまた吉。

6. ジャズ・ミュージシャンによるバッハ

 小曽根真さんがナントと東京で「フーガの技法」または「ゴルトベルク変奏曲」を題材とした演奏を行うとの最新情報あり。

 いや~、今日の記者発表だけでももうワクワクしてきました。来年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」も盛り上がりそうです! あっ、でも今年もまだあと何時間かありますよ~。

キッズ・プログラムでの突然ライヴ

通りかかって人が集まっていたら何かが始まると思え。
キッズ・プログラム会場での鉄則。

505_kidsstage1.jpg5日の昼に登場した新村理々愛(にいむらりりあ)さんは中学2年生。テレビでご覧になった方も多いでしょう。

505_kidsstage2.jpg6日の昼に登場したのはコレギウム・ヴォカーレの面々。どういった会場であれ、美しいハーモニーは変わらず。

笑顔になれる協奏曲

 今年より、ラ・フォル・ジュルネが東京だけではなく、金沢でも開催されました。両方の会場で出演があるアーティストもいて、ピアニストの小山実稚恵さんもその1人。昨日金沢でのコンサートを終えられ、先ほど東京のステージに立たれました。注目の若手指揮者、クワメ・ライアン氏とフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団と、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番での共演でした。


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 きっと移動などでお疲れだったのではないかと思うのですが、まったく疲れを感じさせない、パワフルな演奏を披露してくださった小山さん。カデンツァがとっても素敵でした。ライアン氏も連日コンサート続きでしたが、これが最後のコンサートとばかりに盛り上がりを見せてくださいました。
 演奏を終えられたお2人は、とってもステキな笑顔でした。大変お疲れ様でした!


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これぞ歌魂

昨日、丸の内合唱団が歌ったミサ曲4番ハ長調がホールCで行われるということで、合唱団の団長さんがお勧めしていた通り聴きにいってきました。今回のプログラムではミサ曲の他にも「第九」に似ているという、ベートーベン「合唱幻想曲ハ長調」が加わっていました。

やっぱり大勢で歌を歌うっていうのは気分が高まりますね。みなさんも小学校の卒業式では「旅立ちの歌」などを歌った記憶があると思うんですが、その時に感情が高まりませんでしたか?(自分だけかなぁ・・・)今回は聴いているだけでも十分に興奮できました。何かこう、偉大なものに圧倒される感じですかね。「天使にラブソングを」っていうくらいですから、神を感じるにはやっぱり合唱!!ですよ。

出演者はカタリーナ・ライエ(ソプラノ)、ヴィープケ・レームクール(メゾ・ソプラノ)、シュテファン・ツェルク(テノール)、有馬牧太郎(バス)、ウルリーケ・パイヤー(ピアノ)、ロルフ・ベック(指揮)、シュレスヴィッヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団そしてタイトなスケージュールの中、オーケストラ・アンサンブル金沢と素晴らしい面々。

でも、曲や出演者なんて知らなくても感じるだけで充分!!(ずいぶんと偉そうなことを言ってますが...)まさに先日、茂木健一郎さんが講演で話していた、音楽に耳を傾けるということですな。公演が終わると観客の皆さんからすさまじい拍手&足踏みが!!!会場の方全員が心を奮わせていました。

公演終了後は時間が押していたこともあって、出演者の皆さんは早々に控え室へ。そんな中、引き止めた指揮者のロルフさんは写真撮影を快く応じてくださいました。

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また、帰り支度のオーケストラ・アンサンブル金沢の団員の方にも感想をお聞きすると、「東京と金沢では会場の大きさが全く違いますね。金沢では舞台上にも観客席があり、気になるくらいお客さんが近くにいましたから。」と少し苦笑い。昨日は金沢、今日は東京というタイトなスケジュールの中、素晴らしい演奏ありがとうございました。

あなたに功労賞を差し上げます

コンサートだけではなくマスタークラスやキオスクでの演奏などをあれこれと見ていて、気が付いたことがひとつ。あちこちで見る名前があるのです。有料コンサートは5日間で4公演。マスタークラスが3回、ミュージックキオスクでの演奏が4回。うーん、ハードタイムス。しかしニコニコしながら演奏を続けているのが、この人。
ピアニストのフィリップ・カサールさんです。

5日の、ちょうどランチタイムで大混雑の中、キオスクに登場してシューベルトの「即興曲」を次々と演奏し、曲が終わるたびに盛大な拍手と口笛。それに手を挙げて応えるカサールさん。

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決まった曲を弾き終わるとアンコールの拍手に応えてまたキオスクへ。「そうかい、じゃもう1曲弾こうか」という感じで、シューベルトの「楽興の時第3番」とショパンの「小犬のワルツ」をかっこよくキメ、またまた大喝采。

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颯爽とステージから去るカサールさんを呼び止め、ピアノだけでなくポーズもキメていただきました。
505_cassard3.jpg「ロック・フェスティヴァルみたいでしたね?」
「こんなに素晴らしいお客さんの前で弾くのは最高だね。あんまり楽しいから時間オーバーで演奏しちゃったよ」

弦楽オーケストラで聴く「死と乙女」

 シューベルトの作品は、後世の作曲家たちによって編曲されたものも多く存在します。そのひとつが、マーラー編曲の弦楽オーケストラのための弦楽四重奏曲「死と乙女」です。アリ・ヴァン・ベーク指揮による、オーヴェルニュ室内管弦楽団の演奏でした。
 ご存じのとおり、弦楽四重奏曲というのは、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという編成ですが、この弦楽オーケストラ版にはコントラバスが加わっています。
 聴き慣れた弦楽四重奏とは違って、低音がものすごく充実しててカッコいい! さすがマーラー、とでも言いましょうか。


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 舞台裏へ行くと、ベーク氏を発見! 団員たちと談笑されていたので、写真を撮りたいと申し出るタイミングをはかっていたら、ベーク氏が気付いてくれて「写真撮ろう、撮ろう!」と両手に花状態で、カメラに笑顔を向けてくれました。撮り終えたと伝えたら「え、もう撮っちゃったの!? 残念」......って、マエストロ、いったい何をするつもりだったんですか?!


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熱、未だ覚めやらず

いやぁ~暑い暑い。暑いのは外の気温じゃなくてミッチーこと井上道義さん。
昨日の16時半までラ・フォル・ジュルネin金沢で指揮していたことを微塵にも感じさせないタフネスっぷり。朝一番に相応しく、「序曲ニ長調イタリア風」、「序曲ハ長調イタリア風」と「交響曲第6番ハ長調」のイタリア気分大満喫の楽しいコンサートでした。演奏中も背筋をピンと伸ばし、軽くステップを踏むような指揮で、聞いているこちらも体が弾んじゃいました。


演奏終了後、金沢での感想を伺ってみると、
「金沢では物事が自由に進んでいてとても楽しかった。たくさんの地元のボランティア、市と県との連携がスムーズだったからこそだと思います。」
そんな金沢の特徴を伺うと、
「金沢の特徴は、町がアートだということ、しかも古いアートではなく、新しいね。21世紀美術館をはじめとした質の高く素晴らしい施設からも言えるね。それは芸術の質ではなく、生活の質、クオリティー・オブ・ライフの高さを求める地元の特徴なんです。今後は金沢だけでなく、富山た福井などの北陸三県にもこういった活動を広げていきたいね。」
と、あの大きな目で、かな~り熱く答えていただきました。

いや、本当にパッショナブルというか何というか、人を引きつける力のある方だなぁと感じました。
演奏終了後にもこのスマイル☆お疲れ様の中、快くインタビューを引き受けて頂きまして本当にありがとうございました。

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おはようございます! 最終日です!

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 みなさま、おはようございます。
 いよいよ祭りも最終日を迎えました。
 ここ数日はなかなか天候に恵まれずにいましたが、今日は快晴! 気持ちの良い天気となっていますね。有楽町・丸の内近辺も、日差しがキラキラとしています。
 今日の東京地方の天気は晴れ!晴れ!晴れ!で、雨の心配もなさそうですし、最高気温も昨日より3度ほど高い24度の予報となっています。天気・気温とともに、会場も熱狂に包まれることでしょう!
 外は暑くなりそうですが、館内は空調がきいていますので、ラ・フォル・ジュルネにお出かけの際は羽織るものをお忘れなく!
 ブログ隊もラストスパートで、今日一日会場内のさまざまな出来事をお伝えしていきます。それでは今日もどうぞよろしくお願いします。
 もちろん、会場へも、ぜひお出かけくださいませ!

白井光子さんの無念と感謝

2回のコンサートを行った白井光子さんとハルトムート・ヘルさんでしたが、やや残念なことに万全の調子ではありませんでした。ナントで約2年ぶりのコンサートを行い、日本のラ・フォル・ジュルネを本当に楽しみにされていただけに、ご本人のくやしがりようといったらもう......。

2つ目のコンサートだった「冬の旅」は、あまりにも体力的に過酷であるという判断から、急遽プログラムが変更に。コンサート前に白井さんから「どうしても歌い通すことができないので、2日前のコンサートと同じ曲目で許してください」というひと言があり、残った時間はヘルさんがひとりで「冬の旅」を全曲演奏するという異例の展開。白井さんもピアノの横に座り、「菩提樹」では静かにハミングで、後半の数曲だけピアノと一緒に歌を。

ホールD7という比較的小さなホールだからということも作用していたのでしょうが、それはそれは白井+ヘルのデュオを中心に、客席が心を通わせた時間となったのです。歌手のコンサートとしては確かに万全ではなかったけれど、そのために通常のコンサートにはない交流の雰囲気が生まれ、終演後の拍手が実にあたたかく聞こえたのは、決して偶然のことではなかったように思えますよ。

506_shirai.jpg終演後、「本当にお客様には申し訳なくてねえ。なんだかくやしいわねえ。あんなにみなさん拍手していただいてねえ」と何度もおっしゃっていた白井さんとヘルさん。このお二人の慈愛あふれる微笑みが、こうしたトラブルが起きても客席の心をつなぎとめているのかもしれないなと、やや納得。
次回の来日公演でぜひ本当に復活を!

番外編:ラ・フォル・ジュルネ金沢~最終日

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 うお。この舞台上の大勢の人々は何? 今にも立ち上がって「第九」でも歌いそうな勢いで人が乗ってますが、みなさんお客さんなのです。明らかに演奏者より多い、舞台上の補助椅子に座る人々。これから小山実稚恵さん独奏、井上道義さん指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏により、ベートーヴェンの「皇帝」が始まろうというところ。
 金沢は連日こんな感じなんですよ。舞台上も客席も熱気でムンムンしております。

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 こちらはプレスルーム。東京でもステキなシューベルトを聴かせてくれたシャニ・ディリュカさんが、終演後に地元テレビ局他の取材を受けていました。
「金沢のような緑の豊かな街には、クラシック音楽が生まれてきた環境と共通するものがあると思うんです。今日は大勢のお客さまが来てくれて、とても嬉しかった!」

 

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 最終コンサートは、本日東京でも演奏されるシューベルトの交響曲第6番。井上道義さん指揮オーケストラ・アンサンブル金沢。東京やナントと同じく、八角形の舞台上で無料公演が開かれておりました。もちろんこちらも大盛況。まさに「熱狂の日」と呼ぶにふさわしいラ・フォル・ジュルネ金沢、熱すぎます!