小さなお子さん連れやクラシックファンにこそおすすめしたいプログラムを教えます!
公演番号111、211、311 「0歳からのコンサート」

恒例「0歳からのコンサート」が今年も開催されます!
0歳児から入場OKというこのコンサート、例年会場にはまだ首の据わっていない赤ちゃんから小学生まで、幅広い年齢の子供たちが集まります。小さなお子さんのいらっしゃるお父さんお母さんに大人気の公演です。
えっ、ウチの子がクラシックのコンサートで静かにしてくれるとはとても思えない? ご心配なく……というか、
もとより静かになどなりません。大勢の子供たちが集まりますので、ぐずったり騒いだりする子もいます。そこはお互いに配慮をしながら、寛大な精神で楽しみましょうというのが、このコンサートです。
昨年に続き、司会は俳優の石丸幹二さん。甘いマスクでお母様方にも大好評です。2日(111)はポーランドの民俗音楽グループ、ゼスポール・ポルスキによるワールドミュージック版ショパン。子どもの頃ショパンが親しんだ、ポーランドのダンス・ミュージックです。3日(211)と4日(311)はオーケストラによる楽しいオペラの序曲が演奏されます。
公演番号115、216、316 「オトナの時間のコンサート」

(c)Lauren Pasche
夜の時間帯にある大人向けの本格派公演から、いくつかのオススメの公演をご紹介しましょう。まず、今回の音楽祭の隠れた目玉公演ともいうべきメンデルスゾーンの「パウロ」(115)。名匠コルボが指揮する2時間の大作。聖パウロの回心と伝道という主題は一見シブいのですが、聴けば必ず深い感動が訪れる傑作です。今回理想的なキャストで聴けるのは望外の喜びと言えるでしょう。メンデルスゾーンはバッハの「マタイ受難曲」を復活上演したことでも、知られています。昨年の最終公演ミシェル・コルボ指揮の「マタイ受難曲」に感動された方は、この公演は必聴です。
夜22時15分開演のベルリオーズの「幻想交響曲」(216)も楽しみな公演です。こちらは大オーケストラの豪快な響きを存分に味わえる深夜の音の大饗宴。恋に絶望した芸術家が阿片に浸り、夢の中で恋人を殺し、断頭台で処刑され、魔女たちの夜宴へと誘われる……という交響曲の悪夢的内容は、深夜にぴったり!?
ウラル・フィルの熱い演奏にも期待大。
音楽祭最終日の夜には「ショパンの葬送」(316)が開かれます。ショパンの葬儀の際に演奏された曲目をそのまま再現します。コルボの指揮でモーツァルトの「レイクエム」他を。3日間にわたるショパンの宇宙への旅をしめくくる、感動の大団円です。
文:飯尾洋一(LFJクラシックソムリエ、音楽ライター)
公演番号148、248 「ホールCから夜のオススメ2公演」

(c)Manuela Alcer
ホールCの夜にも魅力的な公演が並んでいます。まず注目したいのは「モーション・トリオ」(148)。なんと、アコーディオン三重奏という珍しい編成のアンサンブルです。「モーション・トリオ」は1996年に結成されたポーランドのグループで、クラシック、ジャズ、現代音楽などジャンルを超えた活動によって知られています。今回はショパンの名曲を演奏してくれるのですが、なにしろ現代音楽の巨匠ペンデレツキに賞賛されたというグループですから、アレンジにも一味違うセンスの良さを感じさせてくれることでしょう。ロック・ファンやジャズ・ファン、ワールド・ミュージックの愛好家の方にもぜひ聴いていただきたいコンサートです。
オーソドックスな名曲を聴けるという点では、ヌーブルジェとスウェンセン指揮パリ室内管弦楽団(248)がシューマンのピアノ協奏曲を演奏します。シューマンとショパンは同年生まれ。どうしても「シューマン・イヤー」は「ショパン・イヤー」の影に隠れがちですが、シューマンのピアノ協奏曲がロマン音楽最良の果実のひとつであることはまちがいありません。ヌーブルジェの技巧の冴えも聴きどころです。
文:飯尾洋一(LFJクラシックソムリエ、音楽ライター)
公演番号344 「リスト:十字架への道」

(c)Anton Solomoukha
当初公演内容未定とされていた(344)ですが、その詳細がついに発表されました。演目はリスト作曲「十字架への道」。実演ではめったに聴くことのできない貴重な演目です。
「十字架への道」は合唱とピアノ(またはオルガン)のための作品です。死を宣告されたキリストが十字架を背負ってゴルゴタの丘にたどり着き、磔刑に処せられ埋葬されるという受難の物語が、14の場面で描かれます。
リストといえばピアノ界のスーパースターであり、華やかな女性遍歴でも知られますが、晩年には一転して僧籍に入り、宗教的な題材によった作品をいくつも発表しています。この「十字架への道」もそのひとつ。敬虔で静謐な音楽があたかも儀式のように聴く人の胸に強く迫ってきます。一方で、一曲一曲が非常に短いため、題材の重さの割には意外と聴きやすいという面も持っています。
演奏はピアノがブリジット・エンゲラー、合唱はローザンヌ声楽アンサンブル。フランス・ナントの音楽祭でも好評を博した公演です。
文:飯尾洋一(LFJクラシックソムリエ、音楽ライター)
ホールAで迫力の音楽体験を!
昨年も大好評でしたが、ホールAでは今年も全公演を2台のスクリーンでライブ上映します。演奏中のアーティストの表情や指の動きをアップでご覧いただきながら、演奏をお楽しみいただけます。ホールAならではの迫力の音楽体験をぜひ!(111、112、113、114、115、211、212、213、214、215、216、311、312、313、314、315、316)

※文中のカッコ内の数字は公演番号です。









