講演会

東京国際フォーラム 5階 ホールB5(2) (アパッショナート)チケット/半券

音楽のオリジン(起源、ルーツ)について様々な角度から紐解く講演を聞けば、コンサートの音楽もより深く味わえます。 多彩なゲストによる講演をぜひお楽しみください。

音楽祭期間中の「有料コンサート」か「マスタークラス」のチケット(半券も可)があれば無料で参加できるイベントです。

1回ごとの完全入れ替え制です。
開場時間は各回の20分前となります。
なお、先着順のご案内となります。

5月3日(金・祝)

11:00-12:00

「地中海地方の古楽と楽器について」

カンティクム・ノーヴム(地中海沿岸の伝統楽器アンサンブル)

13:30-14:30

「日本におけるチェンバロの歴史 ~百年前からチェンバロに魅了されていた日本人」

梅岡俊彦(鍵盤楽器技術者)

16:00-17:00

「ジャズのオリジン 〜ディキシーランドジャズから学ぶ20世紀音楽のルーツ」

青木研(バンジョー奏者)

18:30-19:30

「鳥たちは音楽の先生?」

藤田茂(音楽学者)

5月4日(土・祝)

11:00-12:00

「中世の音楽と楽器について」

アンサンブル・オブシディエンヌ(中世の古楽器アンサンブル)

13:30-14:30

「ビミョーに“オリジン”なヴィヴァルディの生涯」

柴田克彦(音楽評論家)

16:00-17:00

「音楽におけるナショナリズム“国民楽派”〜お国柄はどう音楽化されたか?」

小室敬幸(音楽ライター・映画音楽評論家)

18:30-19:30

「吹奏楽の起源と、その広がり」

中橋愛生(作曲家)

5月5日(日・祝)

11:00-12:00

「ウィーンと日本の音楽文化の交流はここから始まった ~ブラームスと美貌の伯爵夫人」

萩谷由喜子(音楽評論家)

13:30-14:30

「モーツァルトのルーツ、モーツァルトがルーツ」

片山杜秀(慶應義塾大学教授)

16:00-17:00

「《春の祭典》大解剖!〜いかにして歴史的傑作は作り上げられたか?」

小室敬幸(音楽ライター・映画音楽評論家)

18:30-19:30

「伊福部昭、その音楽のルーツ ~アイヌ・ロシア・中国」

片山杜秀(慶應義塾大学教授)

カンティクム・ノーヴム(地中海沿岸の伝統楽器アンサンブル)

1996年結成。キリスト教世界と東洋世界が出会う地中海地方の音楽と、西欧の音楽を自在に融合させる器楽・声楽アンサンブル。主にトルコ、ペルシャ、アラブ、アルメニア、キプロスなどで13~17世紀に発展した音楽文化を探求し、異文化の交差点で生まれ・育まれた色彩豊かなレパートリーを届けている。

アンサンブル・オブシディエンヌ(中世の古楽器アンサンブル)

民俗音楽や中世のタピスリー等を参照して復元した楽器を用いて、中世・ルネサンス音楽を紹介する器楽・声楽アンサンブル。その素朴で詩的な歌唱とメロディアスな器楽演奏は、当時の吟遊詩人を彷彿させる。「黒曜石」に由来するグループ名は、中世音楽の無尽蔵で魅惑的なレパートリーをほのめかしている。

梅岡俊彦(鍵盤楽器技術者)

梅岡楽器サービス代表。兵庫県生まれ。10代よりロックや演劇など幅広いジャンルの舞台製作に関わる。1980年より神戸の(有)ピアノ技研でピアノ・オルガンなどの調律・修理の技術を習得後85年に独立後はチェンバロ等の古楽器の技術を国内外で独自に習得。古楽器から現代まで幅広くこなせる鍵盤楽器の技術者として国内外の著名な演奏家のコンサートやCDの録音等に数多く参加。近年は日本古楽史の研究、蓄音器による歴史的演奏の紹介などでも活動中。京都市芸術大学非常勤講師。

青木研(バンジョー奏者)

日本では数少ない、ソリストとして演奏することのできるバンジョー奏者。海外のフェスティバルにも度々出演。バンジョー主体の公演から、様々なジャンルのアーティストのサポートまで、多種のステージを通し楽しげなステージングと華麗なテクニックで観客を魅了している。米JAZZ BANJO MAGAZINE、ALL FLETS,オランダBN/DESTEM誌、ジャズ批評社「ジャズ批評」JAZZLIFE誌、等で特集記事が組まれる。

藤田茂(音楽学者)

フランス政府給費留学生としてソルボンヌ大学に学んだあと、東京芸術大学で博士号を取得。主な研究領域は19世紀・20世紀のフランス語圏の音楽史と、そこで生まれた音楽の理論構築。東京芸術大学、明治学院大学、武蔵野音楽大学、ブリュッセル王立音楽院等で講師をつとめる。現在、東京音楽大学教授。メシアン論・デュティユー論をはじめとする専門的な論文のほか、国内外のオーケストラ公演の曲目解説を定期的に寄稿している。ヒル&シメオネ『伝記 オリヴィエ・メシアン』(音楽之友社)訳者。

柴田克彦(音楽評論家)

東京フィルの裏方を経験後、競馬専門紙の編集者を経て、神原音楽事務所に勤務。 独立後『ぶらあぼ』『音楽の友』「モーストリー・クラシック』等の雑誌、コンサート・プログラム、宣伝媒体、Web、CDブックレットへの寄稿、カルチャーセンターやホールでの講演・講座など、クラシックをフィールドに幅広い活動を展開。著書に『山本直純と小澤征爾』、『1曲1分で わかる!吹奏楽編曲されているクラシック名曲集』。

小室敬幸(音楽ライター・映画音楽評論家)

1986年茨城県生まれ。15歳から作曲を学び始め、東京音楽大学付属高等学校と同大学で作曲を専攻。藤原豊、糀場富美子、池辺晋一郎、伊左治直の各氏に師事した。東京音楽大学大学院では音楽学を専攻し、マイルス・デイヴィスについて研究。修了後はNPO勤務、大学の助手・非常勤講師を経て、現在は音楽ライター。『Jazz The New Chapter』シリーズに寄稿したり、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』に不定期で出演したりと幅広く活動中。共著に『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』など。

中橋愛生(作曲家)

東京音楽大学作曲指揮専攻および同大学院を首席で修了。日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽作品)第三位、日本管打・吹奏楽学会アカデミー賞(作編曲部門)、日本吹奏楽指導者協会「下谷奨励賞」を受賞。現在、東京音楽大学教授、国立音楽大学・日本大学芸術学部各講師、日本バンドクリニック委員会委員、日本管打・吹奏楽学会理事、日本管楽芸術学会正会員。2008年よりNHK-FM「吹奏楽のひびき」パーソナリティ。音楽之友社『バンドジャーナル』に寄稿している。

萩谷由喜子(音楽評論家)

東京生まれ。日舞、邦楽とピアノを学び、立教大学卒業後音楽教室を主宰する傍ら音楽評論を志鳥栄八郎氏に師事。専門分野は女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。『音楽の友』『モーストリー・クラシック』等の批評欄を担当、日本経済新聞、読売新聞等に音楽記事を執筆。NHKラジオ深夜便に随時出演。各地でクラシック音楽講座の講師を務める。主な著書に『幸田姉妹』『諏訪根自子』『宮澤賢治の聴いたクラシック』『ウィーンに六段の調 戸田極子とブラームス 』

片山杜秀(慶應義塾大学教授)

1963(昭和38)年生まれ。思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授、同大学教養研究センター所長、三原市芸術文化センター「ポポロ」館長。『音盤考現学』『音盤博物誌』(吉田秀和賞、サントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(司馬遼太郎賞)、『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』など著書多数。