デュメイさんと児玉さん、二人の熱き対話

ヴァイオリンはヴァイオリンでも、その人の音!というのがあります。
ほかの誰でもない、その人独特の音楽・・・

本日のオーギュスタン・デュメイさんのコンサートを聴いた方は、
二度と彼の音を忘れないことでしょう。

熟しきったその果てに、到達した軽やかさの境地!

ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番と第3番を演奏して下さいました。
ピアノで共演されたのは、児玉桃さん。
音楽を前へ前へ。軽快なのに情熱的。すばらしいアンサンブルでした!

とくに3番のソナタの第二楽章は、まるで人の声のように歌うデュメイさんの音、
朴訥とつぶやくような児玉さんのピアノ、じーんと来ました。

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ラ・フォル・ジュルネに久々にご出演となったデュメイさん。
演奏後、今回の来日について語って下さいました。

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「日本には何度も足を運んでいますが、このような事態に日本が置かれているために、来日は二重の意味でうれしく思います。日本の皆さんは、これまで人類の様々な分野に多くの貢献を残してくれました。長年にわたり、すばらしい芸術家や科学者などを排出しています。そうした日本への応えとして、私が今この音楽祭に参加することが大切なことだと感じました。」

共演なさった児玉さんには、デュメイさんとの共演について以下のようにお話下さいました。

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「デュメイさんは、私が本当に尊敬申し上げている音楽家です。これまでにも共演させていただきましたが、ラ・フォル・ジュルネでご一緒するのは初めてです。いつもインスピレーションをいただき、音楽から力を与えてもらっています。ブラームスのソナタを2曲というのも、とても特別な機会で、幸せでした。」

本当にすばらしいデュオ、ありがとうございました!

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