神経を研ぎ澄まして...

 「ヴァイオリニストのドミトリ・マフチン、ピアニストの児玉桃......ともに実力派同士、ならば! 間違いなく大好きなブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番はすばらしい演奏になるはず! くふふふ」
 という独り言を言ったか言わないかは内緒ですが、少なくとも心の中ではそう思っていたことは申し上げておきましょう。

 そんなわけで、非常にひじょーに!楽しみにしていたマフチンと桃さんとのデュオを聴いてきました。想像通り、いえいえ、想像以上にすんばらしい演奏でした!
 シューマンの幻想曲集はかわいらしくときどきおちゃめな感じに、そしてブラームスでは猛々しくお互いに気持ちをぶつけ合っている、そんな感想を持ちました。とくにブラームスの作品では、妙な緊張感があって、お互い音楽家として戦っているような雰囲気すら感じられました。演奏が終わったあとの感激といったらなかったです。最初から最後まで神経が研ぎ澄まされた演奏に感動。
 そしてなんと、アンコールで幻想曲集の中から1曲を演奏してくれたのです! うはー、これは2度美味しい!とホクホクのコンサートでした。

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