小中学生、バッハに感動する。

前夜祭コンサートが行われた5月1日、ホールAでは昼間にゲネプロ(会場での最終リハーサル)が行われましたが、そこへ招待されたのがおよそ800名の小中学生たち。

501reha1.jpg

501reha2.jpg

ステージに登場したのは、ジャン=ジャック・カントロフ指揮によるシンフォニア・ヴァルソヴィア、最初のソリストがネマニャ・ラドゥロヴィチ(演奏したのはヴィヴァルディの「春」「夏」)、2人目のソリストがパヴェル・シュポルツル(演奏したのはバッハのヴァイオリン協奏曲第2番)。最初のうちこそ客席はなんとなく、秋の風に揺られる森のようにざわめいていたのですが、そのうち音楽に圧倒されたかシーンと静まり(いいお客さんだ!)、曲が終わると盛大な拍手が。

501reha3.jpg

曲の合間にカントロフさんが「ここは犬が吠えているんだ。ちょっとやってもらおう」「この部分は鳥の声だから、よく聴いてみてね」といった解説を入れ、短い時間ながらもオーケストラに対して細かく注文を付けるところが見られました。

リハーサルがひと通り終わったら、先日アウトリーチを体験した番町小学校と昌平小学校のみんなが、アーティストへのいろいろな質問を!

501reha4.jpg

Q「1日の練習時間はどのくらい?」
Q「演奏前と演奏後では、気持ちは違うの?」
Q「ヴァイオリンを始めたきっかけは?」
......といった「想定内」のクエスチョンから、
Q「立って演奏しているけど足は疲れないの?」
Q「夜に練習しているとき眠くなることはないの?」
......という、ステージ上に並んだ「大人たち」が、「うーん」と顔を見合わせるようなものまで、次々に。

最後にルネ・マルタンさんから「この中に将来のヴァイオリニストや指揮者がいるかもしれないね。音楽を楽しんでね」というメッセージがあって、楽しい公開リハーサル/交流会の幕は下りました。


Tokyo International Forum 東京国際フォーラム