ラ・ロック・ダンテロン・ピアノ国際音楽祭:音楽祭スタッフにインタビュー

●ボランティア・スタッフとして、観客の誘導係をつとめるアンヌ・マリー・デキュジスさん
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Q: いつからボランティアをなさっていますか?音楽祭はたくさんのボランティアによりささえられていると聞きますが。
「今年で32年になります。当時は音楽祭の規模が小さかったこともあり、サンドイッチ作りから、飲み物販売までなんでもやりました。今ではボランティアの数は140人位ですが、それぞれが専門の役割をもっています。駐車場の整理、グッズ売り場、障害がある方のためのシャトル・バス運転など、他にもたくさんの業務がボランティアによりおこなわれています。」
Q: ボランティアの仕事をしていてよかったと思う瞬間は?
「私自身、これを仕事とは思っていません。楽しみのためにやっていますから。お客さんの誘導が終わった後、コンサートを聴くことができるのが、いちばんの楽しみです。」
ご主人は音楽祭のステージ・マネージャーのチーフをつとめるジャン・ピエールさん。お話をうかがいたかったのですが、早朝に家をでて夜中過ぎまでお仕事。複数のコンサート会場が数10キロ離れた場所に点在しているので、休む暇もありません。お邪魔することは控えました。
●調律チームのチーフとして音楽祭のピアノ管理責任者をつとめる調律師のデニス・ド・ウィンターさん。
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Q:いつから音楽祭にかかわっていますか。どのようにピアノを管理していますか。
「1985年からなので、もう29年になります。今年は本番用だけでもスタインウェイ5台、ベヒシュタイン1台、スタインベルク1台を用意しました。出演者やプログラムにより、毎年品揃えを変えています。ベーゼンドルファー、ヤマハ、ファツィオリなどを揃える年もあります。これだけ楽器の選択の幅が広い音楽祭は他にないと思います。ピアノ国際音楽祭ですが、ピアノの製造会社にとっての国際音楽祭でもありたいと思っています。」
Q:戸外のコンサートが多いので、ピアノの調整が大変なのでは?
「確かに、常にピアノをよい状態に保つことは難しいです。私はここでの仕事を何年も経験しているので、コンサート時の外気の気温や、ピアノを戸外に出した時にどのような状態になるかを把握しているのです。朝7時くらいから調律を開始、午前中は出演者によるピアノ選定に立ち会い(午後は日差しが強すぎてピアノ選定ができません)、午後は調整、夜はコンサートです。2人のアシスタントを含め計3人でやっていますが、環境を知り尽くした少人数で、クオリティの高い仕事を維持することが大切だと思っています。
Q:この音楽祭の魅力は?
「家族的なところです。手作りの味わいがあるともいえます。コンサートの回数は多いですが工場にはならない。私にとって働きやすいのは、アーティストと十分コミュニケーションがとれることです。だいたい皆さん前日に到着されるので、いろいろ話しながら仕事をすることができます。もう定年ですが、この音楽祭ではいつまでも働きたいですね。」
お二人の話を聞いて、この音楽祭がとても人間的な魅力にあふれていることを感じました。ルネ・マルタンがいつも大切にしている「人間らしさ、自然、音楽の質の高さ」が維持されている。それがラ・ロック・ダンテロン音楽祭が30年以上、人々から愛され続けている所以であることを実感しました。
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ラ・ロック・ダンテロン音楽祭のアプリが無料でダウンロードできるようになっています。コンサートの写真もたくさん閲覧できますし、Radio Deezerのコーナーでは出演者の録音を聴くことができるようになっていますので、ぜひお聴きください!

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