歌曲とショパンの密接な関係

ショパンというと「ピアノの詩人」といわれるくらいですから、ピアノ曲をたくさん作曲しました。
でもですね、実はあまり知られていないんですが、すごくステキな歌曲も書いているんです。その数は約20曲ほど。
ショパンは生前この歌曲を出版しなかったらしいのです。なぜか。今日ホールD1で行われた講演会「歌曲でたどるショパンの生涯」にて、小坂裕子さんの解説を聞いていて分かりました。

それは、ショパンの生涯の悲喜こもごもに密接にかかわっていたからなんですね。ショパンのそのときどきの心が色濃く反映されている作品が多いからなんだ、と。自分の気持ちをその他大勢の人に知られちゃうのは、やっぱり恥ずかしいじゃないですか。きっとそれだったんだろうな、と思い至りました。

小坂裕子さんの講演会は、明日、明後日も別のテーマで行われます。興味のある方はぜひ。いずれもコンサートの半券があれば、どなたでもお聞きになれますよ。

5月3日(月) 17時15分~18時00分 「19世紀パリ描写」(ホールD1)
5月4日(火) 17時30分~18時15分 「ショパンが愛したサンドの魅力」(ホールD1)

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