芥川賞作家、ショパンを語る

さまざまなイベントが開かれている展示ホール。
今回は、ショパンとドラクロワを登場人物とした小説「葬送」などで知られる、芥川賞作家、平野啓一郎さんが登場。平野さんはショパン好きとしても知られ、音楽雑誌でショパンに関する連載もされているほど。

あとからあとから興味深いお話が出てくるので、レポーターは45分間立ちっぱなしでしたが、疲れを忘れすっかり聞き入ってしまいました。たとえばバルザックの小説に、例え話でショパンのことが出てくるとか、有名曲「子犬のワルツ」は実はサンドとあまりうまく行ってないときにサンドの飼っていた犬が無邪気に尻尾を追いかけながらくるくる回っていたのをじーっと見ていたことがきっかけだったとか、ここには書ききれないほどたくさんのエピソードを話してくださいました。

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このたび平野さんがコーディネイトしたCDが2枚発売されたそうで、そちらのお話もされていました。
小説「葬送」に完全対応したCD「葬送~平野啓一郎が選ぶ"ショパンの真骨頂"」がひとつ、たった200名ほどの人しか聴くことのできなかったショパン生涯最後の伝説のコンサートの曲目と曲順を再現し収録したCD「ショパン 伝説のコンサート 1848.2.16」です。コチラ2枚のCDのために50枚ずつ、計100枚ものライナーノーツを書き下ろされたそうですから、入れ込みようが伺えますネ。
うーん、これは小説とともに、そして当時の観客になった気分でぜひ聴いてみたい! そしてライナーを読みたい!
このCDは会場でも購入することができます。要チェックですよ!

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