LFJ最終日、しかも夜にピッタリのプログラムが満を持して登場。小曽根真さんとビッグバンドNo Name Horsesによる、誰よりも何よりもアツいガーシュウィンナイトの始まりです!しかも二公演連続という豪華プログラムです!
ファーストステージは青を、セカンドステージは赤を基調としたライティング。
舞台袖で最終確認中。「そこは目線上げて行こ、なんだったら蹴りあげてもいいよー」との指示が。
ガーシュウィンの代表作ラプソティ・イン・ブルーが、小曽根さんの手に掛かればあら不思議、ものすごいド迫力のビッグバンドサウンドに変貌!そこに楽譜という縛りはなく、とにかくフリーダム!ヤバい、これはめちゃめちゃかっこ良すぎるぞ。
ノリノリのステージに、お客様も皆熱狂の渦の中、LFJ2014の締め括りを迎えられた事でしょう!
幕間に集合写真を。ブログ隊の「1足す1はー?」の問いに、誰一人として真面目にお答えくださいませんでしたが、素晴らしい笑顔はいただきました!ありがとうございました!
ピアニストの広瀬悦子さんが、伝説モノの面白いコンサートを行いました。
ディアベッリという、シューベルトの歌曲などを出版していた敏腕出版業者の人が、当時名を馳せていた50人の作曲家たちに、自分の作ったテーマで「変奏曲を書いてね」と依頼して作り上げた変奏曲集「ディアベッリのワルツによる変奏曲」。
広瀬さんはその全曲を、第1部と第2部の二つのコンサートに分けて、全曲演奏されたのです。そんなコンサート、普通じゃ聴けません!
これぞラ・フォル・ジュルネですよね!!
というわけで、遠方からわざわざ足を運んだというお客様もいらしたとかいうウワサを小耳にはさんだブログ隊。第二部のコンサートに潜入しました。
パニー、パイヤー、ピクシス、プラッキー、リーガー、リオッテ、ローザー......
正直「あなたたち、誰ですか?」という作曲家たちの名前が並んでる。でも19世紀はじめに、売れッ子だった人たちなんですよね...? みな、「他のやつには負けないぞ!」とばかりに、テクニカルでブリリアントな変奏曲を書いたようです。その一曲ずつを、広瀬さんは実に鮮やかなタッチでどんどん弾き進めていきます。
その中で異彩を放っていた(ようにブログ隊員には感じた)のが、シューベルト! ええ、シューベルトなら知っていますよ。LFJのテーマ作曲家にもなったじゃないですか。さすが後世に名をのこしたシューベルト。彼の変奏曲だけは、とてもメランコリック。歌心にあふれていて、なんというかこう、「オレのピアノ曲を聴け!」的な勢いがないのが、逆に目立ってステキな感じ。
それにしても最終曲のヴァイス(って誰?)の作品は、もっとも華やかでしたね〜。締めくくりにはピッタリ。見事な演奏に会場も大盛り上がりです。
G409の最終公演にあたるこのコンサートに、マルタンさんもいました!
終わって楽屋に戻る前に、客席のマルタンさんと広瀬さんが出会いました。
「フォルミダーブル!!(素晴らしい!!)」っていうフランス語だけは聴き取れたブログ隊。マルタンさんも大感激の様子。
「大曲でしたわ〜」とフランス語で言っていたかどうかはわからないけれど、終演直後でまだ体温の高そうな広瀬さん。まるでスポーツ選手が技を終えたあとのような熱と清々しさ!
広瀬さんは50人の中で、どの作曲家の変奏が一番お気に入りだったのでしょうか。お尋ねしてみたところ、
「え〜〜!!誰でしょうね?! もう、誰が誰だかわからないくらい、たくさんの作曲家ですから......」
そりゃそうですね! 50人はあまりに多い。ディアベッリ、なんというゴリ推しプロデューサーなんでしょうか。恐るべし。