音楽祭を支えた隠れたアーティストたち(=スタッフ)の存在

 音楽祭は昨日(6日)で終わってしまいましたが、この公式レポートはもうしばらく続きます。もうプレスルームに全員が集まることはないのですが、それぞれの持ちネタを放出するまでは音楽祭は完結しません。レポーターE.M.は今回、自分の中の熱いライター魂(あ、タバコは吸わないですよ)の目覚めを意識させられ、怒涛の如く4日間を過ごしてきました。今日からはこれまでのようにハイスピードな更新はできそうにないですが、最終公演のレポートもまだ残っていますし、後日談なども期待できそうなので、のんびりチェックしていただけると嬉しいです。
 
 そんな国際フォーラムでの4日間、会場ではいたるところにユニフォームを着たスタッフたちの姿が見られました。モーツァルトが背中に住んでいる水色のパーカーを着て、お客様を案内したり、チケットの受付をしたりするスタッフ。

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 フリーマガジンを配るスタッフ。それを準備するスタッフ...

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 彼らは本当に、いつ見ても朗らかで礼儀正しい。同じ裏方の人間として頭が下がる思いがしました。そんな彼・彼女たちはほとんどが期間限定のアルバイトのようですが、この音楽祭を支える立場として、研修をみっちり受け、しっかりとした態度で仕事に臨んでいました。実際、「なんかアトラクションの誘導みたいだね☆」と楽しそうに話していらっしゃったお客様の言葉からも、それはうかがえます。
そして、忘れてはならないのがボランティアの方の存在。

 レポーターE.N.やE.M.が音楽学生であることは既にお伝えした通りですが、実は私たち以外にもスタッフには大量の音楽学生が投入されていたのです。たとえばチケットインフォメーションセンター。ここにはE.M.の先輩がいらっしゃいました。それに雑誌「ぶらあぼ」を配っているスタッフの中には同じくE.M.の後輩が。探せばいろんなところから知り合いが出てきそうなこの状況に、音楽家たちを支えているのもまた、音楽家(の卵)たちなんだなあ、と実感させられました。

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 ちなみに、パーカーなどを着ていないスタッフもいました。その代わり、首からカードをぶらさげています。このカードは10種類以上あり、それぞれの立場別に色分けされていました。主催のフォーラム関係者や私たちレポーターは公式の者なので「OFFICIAL(青)」、スポンサーの方々は「SPONSER(黄緑)」、マネージャー関係の方々は「KAJIMOTO/CREA(緑)」、マスコミ・記者の皆さんは「PRESS(水色)」、そして主役のアーティストたちは「ARTIST(赤)」・・・。こうして見ると、アーティストの方ってすぐにわかるんですよね。赤いカードだったので目立ちますし。私たちスタッフも、それを目印にしているところがありました(なんせ人数が多い!)。そしてセキュリティ上も大変役立っていたこのカード、普段はこのようなものに縁のない私たちレポーターにとって、それはまるで水戸黄門の印籠のようにありがたい存在でした(笑)。重要なエリアには警備員が配置され、万全のチェックが行われていたのを目にされた方も多いんじゃないでしょうか。
 
 今日の国際フォーラムはきっと、まだ少し音楽祭の余韻の残る会場で、スタッフたちによる後片付けの作業が続けられていることでしょう。これからレポーターE.M.は自宅から、最終公演のレポなどをお届けしようと思います。ピアノ協奏曲「ジュノム」を聴きながら・・・
(E.M.)

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