ベートーヴェン、モーツァルトに挑む

 無料コンサート、本日二組目の登場になりますのは、ベートーヴェンティアーデ室内管弦楽団。昨年の「熱狂の日」でも、二日間による演奏で好評を博した注目の団体です。ちなみに、「ベートーヴェンティアーデ」とは「ベートーヴェンづくし」という造語。モーツァルトに取り組むのは初の試みだそうです。

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 演奏するのは、モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲、交響曲第31番ニ長調「パリ」 の二曲。「ドン・ジョヴァンニ」では、静謐な導入部と激しいテーマが、彼らの得意とするベートーヴェンを彷彿とさせます。対して「パリ」では、仄かにエスプリを漂わせる、明るく華やかな演奏。対極的な二つのモーツァルトに、お客様も思わず体を揺らせて聴き入る程、大満足の様子でした。「とても楽しかった」と、楽器を習っているお子様。
 ラストはアンコールを加えて、四方のお客様にぐるりと挨拶。何て紳士的なオーケストラ!

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 指揮者の益田公彦(ますだきみひこ)氏、握手を求めるお客様に、笑顔で応えていました。
「昨年よりお客様が増えて嬉しい。この後の公演にも、いっぱい来てほしい」と益田氏。モーツァルトについて一言と尋ねると、「楽しいけど難しい。作曲者を尊敬します」と話して下さいました。(E.N.)

 ベートーヴェンティアーデは、まだまだ演奏します。
・5/3 17:00~17:20
・5/4 11:00~11:20、12:30~12:50

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