風変わりなステキ楽器

 「クリスタル」という楽器をご存知の方、いらっしゃいますか? レポーターは初めてこの楽器に接しました。


クリスタルについて説明するミッシェル・ドヌーヴ氏

 この楽器は1952年に初めて制作されたという、ほかの楽器に比べてまだまだ若手。今日演奏したミッシェル・ドヌーヴ氏は、75年からこの楽器を演奏し始め、現在ではクラシック曲からクリスタルのためのオリジナル曲、果てはジャズやエレクトリック楽器との競演など、まさにバリアフリーの演奏活動を展開中なんだとか。
 会場には、やはり初めてこの楽器に接する方ばかりだったため、彼のレクチャーにも熱が入ります。


クリスタルの鍵盤

 ピアノでいう鍵盤のところにクリスタルでできた棒があり、それを水を濡らした指先で触れて、指を滑らせて起こる摩擦によって音がでる仕組み。音はグラスハープのような、弦楽器のような、不思議な響き。


オリジナル曲を演奏中のドヌーヴ

 今日は数曲のオリジナル作品を演奏。楽器の特性とも言える豊かな響きを存分に生かした作品ばかりで、会場にいらしたたくさんの方々が、その魅力的な音楽と音に聴き入っていました。本当にステキ楽器ですよ! 必聴です。


終演後までパフォーマンスを……!

 終演後、写真を撮らせてほしいとお願いしたら、快く引き受けてくださいました。しかも演奏付きで! このステキ楽器「クリスタル」を演奏するドヌーヴ氏も本当に本当にめちゃくちゃステキな方でした。
 彼のコンサートはこれからも毎日開催され、最終日はモーツァルトがグラスハープのために書いた作品を、このクリスタルで演奏するそうです。(Y.M.)

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