ジャズピアニスト・小曽根真氏、モーツァルトを弾く!そして作家・石田衣良さんに突撃インタビュー!

 5月5日14:30~、ジャズ界の貴公子と呼ばれる小曽根真さんが、ピアノ協奏曲第9番 K.271「ジュノム」を演奏するというので、レポーター二人がダッグを組んでホールCへ取材に行ってきました!

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(↑)会場に続々と吸い込まれていく人々。

プログラム
ポワトゥ=シャラント管弦楽団
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロス
ピアノ:小曽根真
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変 ホ長調 K.271「ジュノム」
モーツァルト:交響曲 第38番 ニ長調 K.504「プラハ」

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*今回、会場内の撮影はNGだったので、ロビーのモニターの写真で中の様子をお楽しみください・・・

 小曽根さんが登場すると、会場からは大きな拍手が。これから始まるモーツァルトがどんな風に演奏されるのか、二人ともワクワクドキドキが止まりませんでした。
 ジュノムの各楽章に用意されたカデンツは、まさに小曽根さんの本領発揮の場。それぞれは小曽根さんらしいジャズの要素がたっぷりと入っていて、次々と手元から繰り出される音の洪水に、会場は大興奮。レポーターもあまりのすごさに我を忘れて聞き入ってしまいました。最終楽章が終わってみれば、観客席からの割れんばかりの拍手だけでなく、同じステージに乗っていた指揮者のロス氏とポワトゥ=シャラント管弦楽団員たちからも大きな拍手が。もちろんレポーターの二人も、ずーっと拍手をしていましたとも! そして、次の交響曲第38番 K.504「プラハ」が始まるまでの間、放心状態でした。(Y.M.)


 実は私たちレポーターは、開演前から客席である人の存在をキャッチしていたのです。
そのある人とは……あの「池袋ウエストゲートパーク」の作者・石田衣良さん!!衣良さんの著書にはモーツァルトをはじめ、様々な作曲家や演奏家の名前が出てくることで有名です。これはインタビューするっきゃないッ!と終演後、私たちは衣良さんめがけて飛んでいきました。ご家族と会場を後にしようとしていた衣良さんは、「すみませ~ん、コメントをいただきたいのですが……」と声をかけた私たちに、サングラスを外しながらとても気軽に応じてくださいました。
 その様子を目ざとく見つけて駆け寄ってきた、ファンの女性のサイン要請にも、氏は爽やかに応えていらっしゃいました。(のぞきこんだところ、ハートマーク入りサインでした!)


終演後の石田衣良さんを激写!

(↑)E.M.が撮らせていただいた、衣良さんとお子さんの写真です。

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Y.M. : 今日は朝からいらっしゃったんですか?
衣良さん : いえ、子どもといっしょに先ほど、小曽根さんの演奏会のために来ました。
Y.M. : 今日の小曽根さんの演奏はいかがでしたか?
衣良さん : 面白かったです!普段、クラシック・ピアニストが弾かないようなこと、自分でいろいろと加えて演奏されていましたね。モーツァルトが生きていたら、小曽根さんのカデンツァを聴いて「こんなに変わったのか!」と今日の演奏を一番楽しんだんじゃないでしょうか。特に2楽章のカデンツァにあった低音部の強音なんて、モーツァルトの時代には無かったものですよね。
E.M. : 3楽章のカデンツァがいちばん典型的なジャズでしたね!
衣良さん : そうですね。Jazzyで、もっと5分でも10分でもやってもよかったんじゃないかと思いました。アレがなければ小曽根さんとは言えませんよ!あ、「プラハ」もよかったですよ(笑)。
Y.M.&E.M. : どうもありがとうございました!

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 衣良さんのコメントは、演奏会直後ということもあってか、落ち着いた声の響きの中にもどこか小曽根氏の音楽から受けたインスピレーションがきらきらしているような、そんな感じを受けました。そんな衣良さんは実は「熱狂の日」音楽祭 のクラシック・ソムリエでもあり、音楽祭との共著、「I LOVE モーツァルト」(幻冬舎)が会場内でも発売されています!皆さん、ぜひお手にとってみてください!


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 ちなみに、演奏後もTV中継の収録が控えていた小曽根さん。即座に別のホールへ移動されてしまったようで、インタビューは行えず・・・(泣)仕方なく、控え室だけ写真におさめてきました。ちゃら~ん......

(E.M.)

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