バルトークの真髄を聴く!

 バルトークを得意とするピアニストっていうと、みなさんは誰を思い浮かべますか? 
 何人かの名前が挙がると思いますが、その中にはきっとデジュー・ラーンキ氏も挙げられることは間違いないでしょう。今回、このラ・フォル・ジュルネで演奏するために、ラーンキ氏の奥様もあるピアニストのエディト・クルコンさんとお二人で来日。先ほどコンサートが開かれました。
 バックステージでじっと聴いていたのですが、彼らの演奏に胸打たれ、涙がこぼれ落ちてしまいました。“胸が震える”ということはこういうことだったのか、と今更ながら実感。彼らがバルトークに対して持っている愛情や、同じハンガリー人であり音楽家でもある魂が、音楽となって解放されている……まさにこんな感じでした。すごい演奏に、もう本当に胸がいっぱいで、めまいを起こしてしまいました。

 さて、せっかくバックステージにいましたので、そこでの様子を収めてみました。


下手からみたステージ、クルコン&ラーンキ

 演奏終了後、下手のドアが開いたときに撮影した、ステージでお辞儀をしているクルコンさんとラーンキ氏。バックステージから見ると、こんな風に見えます。


下手にあるモニター。ちっちゃい!

 下手(ステージに向かって左)には、ドアが閉まったあとにステージ上のアーティストの動向をスタッフが見られるよう、小さなモニターが置いてあります。ホールD7〈イプセン〉はこんな風に映ってました。


 さて。わたしがいるのはバックステージ。
 あれをやらねばなりません。
 そう、突撃インタヴュー!
※ラ(ラーンキ氏)、H(Heippa)
H:今日のこのコンサートがラ・フォル・ジュルネでの最初のコンサートですよね?
ラ:そうだよ。
H:コンサートはいかがでしたか?
ラ:僕ら二人とも楽しめたよ。ただ、(ハンガリーとは)時間も違うし、集中するのが難しかったけどね。
H:バックステージでお二人の演奏をずっと聴いてましたが、本当にすばらしい演奏に興奮して、そして感激しました。あなたにとってバルトークとは何なんでしょうか?
ラ:もちろん難しいんだけど、大好きなんだ、本当に。バルトークの表現は、ハンガリーの精神を一番よくあらわしてると思うんだ。本質、古い言葉、民族音楽、特徴とかね。もしできるなら、バルトークだけを演奏したいと思ってるよ(笑)。
H:ありがとうございました!
ラ:ありがとう。

 この突撃インタヴューは、各レポーターたちもやっていますが、冗談ではなく本当に突撃なんです。アポなしで行くので、毎回本当に緊張します。時差の関係やコンサートが終わったばかりでお疲れだろうに、ステキな笑顔でわたしのヘタクソな英語の質問に答えてくださったラーンキ氏に感謝! ものすごく気さくで優しくて、大感激しました。

エディト・クルコン&デジュー・ラーンキ

 最後にお二人の写真を撮らせていただきました。
 本当にとってもステキなお二人だったー!

 クルコンさんとラーンキ氏が出演なさるコンサートは、今日もう一公演、そして明日一公演あります。
●5日 ホールB7〈マラルメ〉 20:45-21:30
●6日 ホールB7〈マラルメ〉 14:00-14:45
曲目:バルトーク:「ミクロコスモス」より2台のピアノのための7つの小品、2台のピアノと打楽器のためのソナタ
出演:デジュー・ラーンキ(p)、エディト・クルコン(p)、ゾルターン・ラーツ(perc)、アウレール・ホロ(perc)

【バックステージ 番外編】
 ここにも現れた、アノ方!

どうやって現れたのか、ルネ・マルタン氏

 コンサート終了直後、下手からバックステージへ、ルネ・マルタン氏がいきなり登場。突然のことだったのであっけにとられ、慌ててしまいましたが、なんとかクルコンさんとお話されているところを激写。ぶれぶれです。すみません。
(Heippa)

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