ふしぎ楽器ストリングラフィの謎を追え

今年のキッズ・プログラムは地下2階の展示場なので、コンコースを歩いているとなにをやっているのか一目瞭然。今日も移動をしながらちょっとのぞいてみると......ん? あれはなんだ?

505_string1.jpg降りてみると、子どもたちがウィーウィー音を出しております。

505_string2.jpgこれはストリングラフィという、れっきとした楽器。インターネットで「ストリングラフィ」を検索すると、この楽器のことや演奏者のことがすぐに出てきます。というのもこれ、1992年にリーダーの水嶋一江さんが作ったオリジナル楽器。プロの演奏者は世界で5人(しかもみんなこのグループのメンバー!)しかいないというレアな存在なのです。

ストリングラフィは「ストリング」+「グラフィック」の合成語。特製の素材を使っているのかと思いきや、実は弦が絹糸(ボタンを付ける穴糸と呼ばれているしっかりしたもの)、紙コップ(ただし新品ではなく、ほどよい具合に使い込んだもののほうがいい音になるらしい。中には「7年もの」もありました)。演奏者が付ける手袋(普通の木綿製)、そして音を出すためにダンス用の松ヤニを。つまり、ヴァイオリンで音を出すのと同じですね。

505_string3.jpgリーダーの水嶋さん(真ん中の方)は作曲家。このグループはオリジナル作品も含めてレパートリーも多く、美術館などでの演奏も多いのだとか。こういった子ども向けのライヴや幼稚園などでの出張演奏も多くなっているのだそうで、かわいらしい衣装もお似合いです。
「見た目はシンプルでもきれいな音を出すのはけっこう難しいんですよ。もっと広めたいんですけれど、低い音を出すには長い糸と広い場所が必要なので、普通の家では難しいでしょうね。簡単なセットならみなさんも楽しめると思いますよ」

水嶋さんのウェブサイトには、ストリングラフィの作り方も載っています。

キッズ・プログラムでは6日の11:00から、13:00から、16:00からの3回、登場します。参加は0歳からオーケーですよ!

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