クレール=マリー・ルゲさんとロシアへの旅に出発

「ロシア紀行」と題されたクレール=マリー・ルゲさんのピアノソロコンサートでは、ルゲさんのピアノと共に、つかの間のロシアへの旅に出かけてみました。
旅はラフマニノフの『鐘』から始まり、可憐な『ひな菊』を通過。アムールの国の住人フランス人もびっくりなロマンティシズム満載のチャイコフスキー『無言歌』に心奪われ、リムスキー・コルサコフの『熊ん蜂』に追いかけられる・・・と盛りだくさん。
中でもムソルグスキーの『一粒の涙』は心に染みました。シンプルな音楽だけにその儚さや美しさがじんわりと心に響くんですね。会場では、目頭をおさえるお客さんがたくさんいました。驚いた事にその大半が男性だったんです!
Claire-marie.jpg
会場にいたラ・フォル・ジュルネファンだという男性にお話をうかがった所「僕はロシア音楽が大好きで、もう十分に知り尽くしていたと思っていたんだ。でもこの演奏会を聴いて、また新たな発見ができたよ。CDじゃなくて生の演奏を聴くのはいいね。音楽に命が宿ってるようだ。」とおっしゃってました。そして「東京や日本というのは、僕たちフランス人にとって憧れの場所なんだよ。」と教えてくれました。

Tokyo International Forum 東京国際フォーラム