ルネ・マルタンのクラシックソムリエサロン開催!

lfj2014saloon0217.jpg2月17日、恒例のルネ・マルタンさんによる「クラシックソムリエ・サロン」が東京国際フォーラムのホールB5にて開催されました。マルタンさんがCDをかけながら今年の音楽祭の聴きどころを語る「クラシックソムリエ・サロン」、今年も会場はぎっしり埋まっています。マルタンさんも含めた「音楽ファンの集い」みたいなリラックスした雰囲気がいいんですよね~。


「ベートーヴェンの交響曲第3番や第5番を紹介する必要はないですよね? せっかくですから、今年注目のあまり知られていない曲を聴きましょう」と語るマルタンさん。
さっそくドヴォルザークの弦楽四重奏曲「糸杉」と、その同じメロディが使われた原曲の歌曲の聴き比べからスタートしてくれました。
さらに、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番の第2楽章(名曲ですよねえ)、チャイコフスキーのピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」、ラフマニノフの「悲しみの三重奏曲」などなど、次々とCDを流しながら、作品の魅力を語ってくれました。


もちろん、話題は今年注目のアーティストについても。クラリネットのラファエル・セヴェール、フルートの上野星矢、ハープの吉野直子の超強力なソリスト陣がモーツァルトの協奏曲を聴かせてくれる公演番号112や、今回注目のピアニスト、ルーカス・ゲニューシャス(2010年のショパンコンクールで2位を獲得)がベートーヴェンを演奏する公演番号245、ホールAの多数の公演に出演するタタルスタン交響楽団など、ぜひとも聴いてほしいアーティストの名前がいくつも挙がります。


最後に昨年音楽祭をわかせてくれたカスタネットの女王、ルセロ・テナさんの映像をチラリ。昨年も見せてもらいましたけど、このカスタネットの妙技は何回見ても驚きますね~。
今年はどの公演を聴こうか、これからプログラム片手に悩みます!

LFJ2014記者発表が開催!

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2月17日、今年もLFJ記者発表が東京国際フォーラムで開かれました!
会場はホールB5。大勢のメディアの方々で会場はいっぱいです。
今年のテーマは「10回記念 祝祭の日」。過去9回の音楽祭でとりあげられた作曲家9人に、ガーシュウィンが加わります。つまり主役はベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト、ショパン、ヴィヴァルディ、ドヴォルザーク、ブラームス、チャイコフスキー、ラヴェル、ガーシュウィンの10人。
なぜ最後がガーシュウィン? それは今年のナントのテーマがアメリカ音楽だったから。


マルタンさん「今回は名曲ぞろいですから、みなさんどれを聴こうか迷ってしまうと思います。LFJは10回目を迎えます。みなさん、誕生日はお友達と一緒に祝いますよね? だから、今回は10人の作曲家がそれぞれに友人を連れてきます。たとえば、ベートーヴェンはモシェレスを、ショパンはリストを、シューベルトはディアベリを......といったように」


わわ、10人の作曲家がそれぞれ友達を一人連れてきたら全部で20人!?
大勢の作曲家たちがそろって、あたかも音楽史ハイライトみたいな様子になってます。
ディアベリの名前が出ましたが、ディアベリは作曲家にして出版人。彼の主題による変奏曲といえばベートーヴェンの大作が有名ですが、ディアベリは当時の50人もの作曲家に同じ主題の変奏曲を書いてもらっています。今回はそのすべてを聴けるのだとか。


それと今回の大きな話題は、新しい会場の誕生かもしれません。
500席の「よみうり大手町ホール」が新たに有料公演の会場となります。
こちらは場所が少し離れているので、東京国際フォーラムとの間にシャトルバスが走るそうです。マルタンさんによれば、とても音響のよいホールということなので、期待してしまいますね~。


記者発表にはドラマ「半沢直樹」でも人気を呼んだ、LFJ2014アンバサダーの石丸幹二さんもいらっしゃいました。今年のLFJでは朗読でも出演されるそうです。


渋さ知らズ、小曽根真率いるビッグバンドNo Name Horses、ミニマルテクノのDJ、MURCOFなど、ジャンルを超えたアーティストたちも集う今年のLFJ。例年にも増して、多彩な公演がそろいました。じっくりとプログラムを眺めていると、気分が盛り上がってきます!

ナント最終日、東京の概要を紹介

ナントでのラ・フォル・ジュルネがフィナーレに近づこうとしている頃、毎年の恒例ですが会場内で日本から来たプレス(音楽マスコミ関係者ほか)が集まり、東京のLFJに関する説明会がありました。


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さて、その内容は?


「ナントは20周年でしたが東京も10周年。過去に登場した作曲家たちにもう一度来ていただき、聴衆の皆さんと一緒にお祝いをしようという趣向です。これまで(2005〜2013年)登場した9人の作曲家に、今回のナントから連れて行くガーシュウィンを加えた10人が主役。有名な作曲家の作品であっても、これまでラ・フォル・ジュルネで取り上げなかった名曲がありますから、それも聴いていただきたいですね」


さらには、10人の作曲家たちがそれぞれ「友だち」を連れてお祝いに駆けつけるため、プログラムはバラエティに富んだものになりそうです。


「お祝いには家族や大切な友人たちも集まりますので、東京のラ・フォル・ジュルネにもいろいろな音楽家がやって来るのです。たとえばモーツァルトはハイドンを、チャイコフスキーはラフマニノフを、そしてベートーヴェンは彼の友人だったモシェレスを呼びました。モシェレスなんて知らない!と言わずに、ぜひ聴いてみてください」


ナントのアメリカ音楽シーンからも、ゲストを招待するらしい。

「ガーシュウィンは音楽界のココ・シャネルと呼ばれた、ナディア・ブーランジェを連れてきてくれます。彼女は作曲やピアノ演奏、指揮などで才能を発揮しましたが、たくさんの素晴らしい作曲家を育てた名教師でもあります。東京のラ・フォル・ジュルネには若い女性のお客様もたくさんいらっしゃるそうですが、20世紀の音楽シーンで重要な仕事をした一人が女性であったことを、ぜひ知っていただきたいと思います」


来週の月曜日、つまり2月17日の午後には、来日したマルタンさんからいよいよ東京でのプログラムが発表されます(もちろんオフィシャル・ウェブサイトでも!)。

あなたのお好きな曲や演奏家は入っているでしょうか。
今年もまたいつかのラ・フォル・ジュルネのように、同じ曲で感動が味わえるでしょうか。


もう少しです!

Tokyo International Forum 東京国際フォーラム