祝祭の日プレナイト「アメリカの夜」

 とうとう10年目の年が始まろうとしています。
 本日2日は、本公演を前にした「祝祭の日」プレナイトとして、ホールAにて「アメリカの夜」をテーマにした公演がありました。満席です。

 曲目はガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」、バーンスタインの『ウエスト・サイド物語』より「シンフォニック・ダンス」、J.ウィリアムズの「スター・ウォーズ」、カンダー&エブの「ニューヨーク・ニューヨーク」、バーバーの「弦楽のためのアダージョ Op.11」、ヨハン・シュトラウスII世の「スペイン行進曲 Op.433」。

祝祭の日プレナイト「アメリカの夜」 プログラムとチケット
 どの曲もすんばらしい演奏で、演奏が終わるたびに拍手喝采。「ラプソディー・イン・ブルー」でソリストを務めた小曽根真さんは、縦横無尽に鍵盤全部を使いこなし、独特で素晴らしい即興演奏が繰り広げられました。「シンフォニック・ダンス」では、映画でお馴染みの曲がメドレーで演奏され、マンボッ!と楽団員が叫び、それはそれはカッコイイ演奏でした。「スター・ウォーズ」は、まるで指揮者のカントロフが宇宙船の指揮官かと見紛うカッコよさで、オケでの生演奏の素晴らしさを改めて実感。「ニューヨーク・ニューヨーク」はなんともかわいらしい音楽に気持ちが癒され、バーバーの曲で悲痛な音楽に敬虔な気持ちになり、そして最後はカスタネットの女王テナさんの登場で一気に会場は大盛り上がり。アンコールでファリャの歌劇「はかなき人生」から舞曲を演奏し、演奏が終わったあとも一人ステージに現れ、カスタネット独奏を披露、その迫力に圧倒されっぱなし。
 プレナイトは、10年を祝う祭りの幕開けにふさわしい1時間強の公演でした。
 
 10年目がいよいよ幕を明けますよー。
 明日から本公演です!

プレナイトの公演後、駅に向かう聴衆

熱狂前夜、地上広場に第九が響く!

いよいよ明日から始まる音楽祭! 前夜祭に集まった多くの人たちで、すでに地上広場のキオスクステージ周辺は大賑わいです。
参加型プログラム「みんなで第九・歓喜の歌」に、楽器を持った人たちが集結しています。LFJ10周年を祝って、ベートーヴェンの「第九」の演奏が始まろうとしているのです。

す、すごい人......ブログ隊、なかなか中央のステージに近づけません(汗)。

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お好きな楽器や楽譜を持参で集まってくれました。すごい。
弦楽器も・・・

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管楽器も・・・
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一番多いのは合唱! 歌で参加の方々です。その場で配られている楽譜を手に手に集います。

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そして、我らが指揮者はこの方、曽我大介さんです!

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マエストロ・曽我さんは、なんと「第九」の本もご出版されているというスペシャリストなのであります。じつは今回、お得意のコントラバスもお弾きになりつつの、指揮しつつの、マイクで参加者をまとめつつの・・・大忙し!

見よ!「練習」からこの熱気! いったい何人が参加されているのでしょう〜〜〜!?

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そして「本番」! かなり熱気にあふれた演奏で、地上広場がベートーヴェンの響きで満たされました。4楽章の歓喜の歌を、全員で2回、そして3回目は後半部分だけアンコールで。すばらしい響き。感動です!

いろんな楽器を持ってきてくれています。こちらは珍しい形のトランペット。

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ナチュラル・トランペットといって、ベートーヴェンの時代の楽器なんですって。
「第九と聞いて、ピッタリだと思って持ってきたんです」と語ってくれたこちらの方は、日頃アマチュア・オーケストラで演奏されているそうですよ。

ややや!こちらもなんだか珍しい。ち、小さいホルン?

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「これはピッコロ・ホルンっていうんです。玩具ですけど、可愛いので持ってきました」
へぇ〜〜〜小さいけれど立派なんで、玩具には見えません。こちらの男性、この方も普段はオーケストラでホルンを演奏されているんですって。リコーダーとピッコロ・ホルン、似合ってます。

シンバル隊もいた! こんなにいろんな大きさのシンバルがあるんですねー。
みなさんやはりアマチュア・オーケストラのお仲間だそうですよ。

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演奏直後、熱気冷めやらぬ空気の中、マエストロ曽我さんをキャッチ!!

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こんな形での熱狂第九、指揮をされてみていかがでしたか?

「いや〜〜、まとまるものですねぇ!! 日本人の団結能力が、すごくいい形で発揮されたんだと思います!」

素晴らしい指揮、そして参加者の皆さん、熱い演奏をありがとうございました。
明日からの3日間のエネルギー、第九で満タンです!!

小学校でもラ・フォル・ジュルネ! 鈴木優人さんの音楽ワークショップ

いよいよ開幕が近づいてきましたね。
開幕を前に、今年も千代田区の小学校を対象とした音楽ワークショップ「ラ・フォル・ジュルネ 学校へ行く!」が開催されました。
4月17日、会場は千代田区立昌平小学校と千代田区立お茶の水小学校。元気のよい小学生たちが集まるお茶の水小学校の体育館におじゃましました。


今年の講師は鈴木優人さん! バッハ・コレギウム・ジャパンのオルガニスト・チェンバリストとして、またソリストとして、さらには指揮者、作曲家としても大活躍中の鈴木優人さんが、本日はピアノを弾きつつ小学生たちとお話しをします。

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鈴木先生 「ガーシュウィンを知ってる人はいるかなあ~?」
子供たち 「はーい!」
勢いよく手が挙がってびっくり。LFJ効果なんでしょうか、千代田区の小学生たち、鈴木先生が繰り出す質問に次々と答えてくれます。


鈴木先生 「みんなはラヴェルの曲はなにか知ってるかなあ?」
小学生 「えーと、鏡」


君、よく知ってすぎ。


鈴木先生「今日、僕はオランダから来ましたー」
小学生 「ウソ! 日本人に見えるー!」
鈴木先生「日本人です。オランダに住んでます」


子供たち、かわいいなあ~。

最後は子供たちの吹奏楽団と「聖者の行進」と「茶色の小瓶」を大合奏。後日、子供たちは「ラ・フォル・ジュルネ」本番用のリハーサルも見学するのだとか。ステキな体験ができて、うらやましい!

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