2019年オーケストラの旅

柴田克彦(音楽ライター)

「旅」といえば「壮大」(と勝手に決め付けて)、「壮大」といえば「オーケストラ」……ということで、今年のLFJ出演オーケストラを網羅するプランを立てました。 普段接する機会が少ない楽団、滅多に聴けない作品を耳にできるのが、LFJの魅力のひとつ。 それゆえオーケストラ通にとっても意外な穴場と言えるでしょう。 まずは気軽に足を運び、これらの公演をハシゴすれば、マニアもビギナーも発見の喜びを味わえる可能性大です。

5/3 (金・祝)

Morning
1419:45〜

[曲目] ワルトトイフェル:ワルツ「スペイン」op.236
ラロ:スペイン交響曲op.21

[出演] ディアナ・ティシチェンコ (ヴァイオリン)、 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 (オーケストラ)、 三ツ橋敬子 (指揮者)

三ツ橋敬子と神奈川フィルの溌剌コンビは、耳と頭を目覚めさせるにもってこい。フランスの作曲家が憧れたスペインの情趣は、我々にも現地を旅した気分を与えてくれます。
14211:30〜

[曲目] ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド 」op.16

[出演] ジェラール・コセ (ヴィオラ)、 タタルスタン国立交響楽団 (オーケストラ)、 アレクサンドル・スラドコフスキー (指揮者)

力強い演奏で唸らせるタタルスタン交響楽団は、LFJでしか聴けない貴重な存在。ヴィオラをフィーチャーした「イタリアのハロルド」は、旅のメランコリックな側面を味わえます。
Afternoon 地上広場の屋台の焼きそばなどで昼食後、今年の様子を把握するべく散策。
14415:00〜

[曲目] フロレンツ:交響詩「クザル・ギラーヌ(赤照の砂漠)」op.18
ブルッフ:スコットランド幻想曲op.46

[出演] 梁美沙[ヤン・ミサ] (ヴァイオリン)、 ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団 (オーケストラ)、 エンへ (指揮者)

初来日のウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団の若々しいエネルギーに注目。フロレンツの交響詩「クザル・ギラーヌ(赤照の砂漠)」も初耳ゆえに、併せて未知の魅力大!
Evening 帰宅してもいいが、余力があれば、<115>でショパンに浸るのも一興。
11518:45〜

[曲目] ショパン:練習曲集 op.25から 6曲(番号未定)
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21

[出演] ボリス・ベレゾフスキー (ピアノ)、 シンフォニア・ヴァルソヴィア (オーケストラ)

5/4 (土・祝)

Afternoon 地下展示ホールや地上キオスクのコンサート、講演等を無料で楽しむ。 当日券で<243>の吹奏楽や<213>のアフリカ情趣を愉しむのもいい。
24313:15〜

[曲目] A.リード:エル・カミーノ・レアル
チャイコフスキー(挾間美帆編):「くるみ割り人形」から 花のワルツ
ガーシュウィン(真島俊夫編):パリのアメリカ人
和泉宏隆(真島俊夫編):宝島
*「宝島」は客席の皆さんも演奏にご参加いただけます。

[出演] シエナ・ウインド・オーケストラ (オーケストラ)、 栗田博文 (指揮者)

21314:45〜

[曲目] サン=サーンス:アルジェリア組曲 op.60
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 op.103 「エジプト風」

[出演] アブデル・ラーマン・エル=バシャ (ピアノ)、 タタルスタン国立交響楽団 (オーケストラ)、 アレクサンドル・スラドコフスキー (指揮者)

24517:00〜

[曲目] フォーレ:パヴァーヌ op.50
フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード 嬰ヘ長調op.19
ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲

[出演] ジャン=クロード・ペヌティエ (ピアノ)、 ジョナス・ヴィトー (ピアノ)、 シンフォニア・ヴァルソヴィア (オーケストラ)、 ミハイル・ゲルツ (指揮者)

LFJでおなじみシンフォニア・ヴァルソヴィアを、美しきフランス物で愉しむ公演。フォーレとドビュッシーのピアノ+管弦楽作品を同時に聴く機会など、他にはありません。

5/5 (日・祝)

Afternoon 本当は<342>井上道義&新日本フィルの矢代秋雄の交響曲を聴きたいが、地下展示ホールや地上キオスクのコンサート等を無料で楽しむのもいい。
34212:00〜

[曲目] 矢代秋雄:交響曲

[出演] 新日本フィルハーモニー交響楽団 (オーケストラ)、 井上道義 (指揮者)

34415:30〜

[曲目] 伊福部昭:二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ
伊福部昭:日本組曲から 盆踊、演伶(ながし)、佞武多(ねぶた)

[出演] 滝田美智子 (筝)、 新日本フィルハーモニー交響楽団 (オーケストラ)、 井上道義 (指揮者)

井上道義&新日本フィルの活気溢れる演奏で明日への活力をチャージ。映画「ゴジラ」の音楽で知られる伊福部昭の音楽で生理的快感を味わい、箏とのコラボで異空間へトリップ!
Evening グッズ売り場などを覗いて帰宅……してもいいけど、<345><315>でジャズ含みの音楽を満喫すれば満足度は大幅アップ。
34517:15〜

[曲目] ガーシュウィン:パリのアメリカ人
ミヨー:ニューヨークのフランス人

[出演] タタルスタン国立交響楽団 (オーケストラ)、 アレクサンドル・スラドコフスキー (指揮者)

31519:00〜

[曲目] ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

[出演] 小曽根真 (ピアノ)、 フランク・ブラレイ (ピアノ)、 シンフォニア・ヴァルソヴィア (オーケストラ)、 ミハイル・ゲルツ (指揮者)

【柴田克彦 プロフィール】